誰か Somebody / 宮部みゆき
年末の忙しい中で一気に読みきってしまいました。さすがみゆき先生は、頁を繰らせることが得意ですな。
今回は、サスペンス、もバイオレンスもなく淡々と事故死した会長の個人運転手の犯人を追ってゆくのですが、謎は被害者の過去にあるし、最後には遺族が満足しないところが秀逸(?)です。
どこかで出会ったと思っていたのですが主人公の「杉村」さんは「名もなき毒」に出ていたのね、納得。 灰色の脳細胞も地道に捜索する刑事も出てこないけど、人の悲哀について感じられるいい作品ではないでしょうか? お金持ちの婿殿が描くところがシュールですけど(´∀`;)ゞ
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